一人旅の終わり

傭兵団との死闘からはや2ヶ月。
壊滅的なダメージをこうむりながらも生き残った海賊たちは散り散りに落ちのび、各自再起のため力を蓄えていた―――。


って、もう2ヶ月もたつのか。はやいもんだ。
このところあたしはやたら忙しくてねえ。
まとまった時間がとれない(上になんとかINできても、とにかく眠たい…)ので、とある海賊アジトに間借りしながら、風の向くままあちこちを旅してたよ。
久しぶりにのんびり海を行けて、なかなか楽しかったねえ。

いつからだろう。
海賊の癖に、こうして世界を船で巡ることがなくなってしまったのは。
ヘイブンゲートが移動して狩場を失ったとき、あたしは海賊が生き残るためには自ら風を起こして獲物を海に呼び込むしかないと判断した。いろいろと無理が多いのは百も承知、そこまでして存続させたかった理由はただひとつ。

この海とそこで生きる連中が気に入ってたからだ。

はたから見れば心底どうでもいいような、ささいなこだわり後生大事に抱えて、笑われながら愚直に生きてく。
そんな愛すべき馬鹿どもの居場所を守ってやりたかった。

けど、まあ、結論から言えばそれはもう余計なお世話でしかなくてね。
だって、そういうやつは

風が吹いていようがいまいが
獲物がいようがいまいが
褒めちぎられようが罵倒されようが

なにも変わらず、この海へと漕ぎ出してくんだからね。

それを確かめて、ひとつ肩の荷が下りたのを感じた。
海賊になるには何の資格も必要ない。
ただ船出してそう名乗ればいいだけだから、どこの誰でもなれる稼業だ。
ただ、あえて風送らずとも自分で動ける、こういうやつらの登場をこそあたしは待ってた。
そろそろPNH(現在名Pirate of Nestless Halcyon)のギルドを畳む時期だろう。
もはや海には必要のない客寄せ看板。この日記の役割もほとんど終わったようなもんだ。

あたしの人生舵取りする船長はあたし一人だから、この座明け渡そうと思ったことはなかった。
でも、今は…あたしより相応しい奴がいるのならその下につくことにためらいはない。


この日記にも何度か登場してるバルドの旦那ことP*S(Pirates of Sosaria)海賊団船長、Captain Zaki。
お互いヘイブンとバルドの海賊団の長だった頃はライバルとして、腹の探りあいばっかでねえ。
少なくともあたしは腹割って話したのは、この春がはじめてだった。

正直今まで「何考えてるのかよくわからん奴」としか思ってなかったけど…この命預けるに足るだけの男と認めた今、あとは共に行けるとこまで行こうと思う。










一人旅は終わり、この先、あたしの力はこいつと生き残った仲間のためにある。



【2008/06/04 00:59】 日記 | TRACKBACK(-) | COMMENT(2) top>>